内臓調整療法とはどんな手技?
内臓調整療法とは
人体の痛みやしびれやこり、身体の歪みといった症状は、仕事やスポーツ時の体勢、普段の姿勢や偶発的な事故に起因するものが多いとされてきましたが、近年では内臓に端を発するものも多くなってきています。
そのため、姿勢を矯正するためだけの調整では効果が十分でないこともあり、加えて内臓の状態を調整することによって、先の症状は改善することがわかってきています。
内臓調整療法の理論を確立した南 一夫氏は、解剖生理学から神経学を俯瞰し、内臓調整療法によって、身体の異常にアプローチする新しい手技療法の理論とテクニックを確立するに至ったのです。
① 臓器別の自律神経の異常による体型の観察と理論…(体型の観察)
② 内臓からの神経反射が体表を観察…(体表の観察)
③ 体表を観察し神経の状態を観察…(神経の観察)
④ 刺激で自律神経をコントロール…(自律系の調整)
⑤ それに伴う骨格や筋肉の異常を調整…(運動系の調整)
上記の解説
① 臓器別の自律神経の異常による体型の観察と理論…(体型の観察)
各内臓の異常がつくりだす体型を理解することによって、異常のある内臓が推測できるようになり、「なぜ右(左)肩が上(下)がるのか?」、「なぜ骨盤が歪んでいるのか?」・・・などが分かるように なります。
② 内臓からの神経反射が体表を観察…(体表の観察)
異常のある内臓は神経を通して筋肉を緊張させ、背骨や骨盤を歪ませます。
歪みのある椎骨や緊張している筋肉などから異常のある内臓を推測できるようになります。
③ 体表を観察し神経の状態を観察…(神経の観察)
2で得られた体表異常箇所に準ずる交感神経、または副交感神経の緊張状態を判断し、調整箇所と調整の種類を決定します。
④ 刺激で自律神経をコントロール…(自律系の調整)
2や3で得られた神経の状態(交感神経または副交感神経)を理解し、弱っている神経を鼓舞したり興奮している神経を抑制することによって① ~③ の改善を図ります。
⑤ それに伴う骨格や筋肉の異常を調整…(運動系の調整)
短期的な① ・② の異常であれば、④ の調整を施すことで容易に改善しますが、① ・② の異常が長期にわたるものである場合、慢性化し筋肉や靭帯が固まってしまいます。
さらにその歪んだ姿勢のバランスをとるために、他の関節や筋肉などにも異常をきたします。
このように慢性化した身体の異常は、④ の調整だけでは改善が図りにくく、直接、各関節の調整を行なうことによって飛躍的な改善が図られます。
「なぜこのような姿勢になっているのか!?」
「なぜこの筋肉が緊張しているのか!?」
「なぜ骨盤がこのように歪むのか!?」
「なぜここに痛みが発生しているのか!?」
などを理解しますと、下記のような症状にも対応できるようになります。
内臓調整療法で対応できるようになる症状の一例
筋肉や関節の痛みや疲労
腰痛、肩こり、手や肘、股関節、膝、足首の痛み
頭部のさまざまな症状
頭痛、めまい、顎のいたみ、目の疲れ、耳鳴り
自律神経の失調による症状
胸焼け、食欲不振、動悸、呼吸が苦しい、内臓疾患による疲労や倦怠感、
女性特有の症状
生理痛、生理不順、妊娠中の体調不良、お産に関係する不調、
甲状腺などホルモン器官の乱れによる症状、更年期障害による症状
アレルギーや免疫機能の乱れによる症状
アトピーのかゆみ、リウマチによる手や関節の痛み
当学院では内臓や自律神経についてしっかり学ぶため、
「筋肉や関節の痛みや疲労」
だけでなく、上記のような
「頭部の症状」
「自律神経の失調による症状」
「女性特有の症状」
「アレルギーや免疫機能の乱れによる症状」
などにも対応できるようになります。